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  • 執筆者の写真Nob K.

未知なる世界を見せた写真


TIMOTHY H. O'SULLIVAN (American, 1840-1882) “Black Canyon, Colorado River. 1871." From Explorations and Survey West of the 100th Meridian. 1871,1872 and 1873, Albumen print

今日の”LOOKING AT PHOTOGRAPHS”からの紹介は、TIMOTHY H. O'SULLIVANによる風景写真です。

O'SULLIVANは、最も優れた南北戦争写真家であったかもしれませんが、戦後も政府の西部探検隊の優れた写真家として優れていました。

アメリカ西部への探検は非常に過酷なものでした。極端な寒暖差、旅を続けるには危険な水(時には欠乏)、恐ろしいほどの蚊、危険なインディアン、旅を続けるには絶望的な距離。そんな中でも彼は300ものネガを作りましたが、そのほとんどを何度かのボートの転覆でダメにしてしまいました。このような状況下で写真家に求められたのは芸術的な才能ではなく、おそらく撮影を愛するが故に困難を乗り越えられることでした。

O'SULLIVANは、は独自の視点を持つ写真家でした。当時の写真の根本的な問題は、ネガが青色に強く反応してしまうので、空とそれ以外を分割してネガを作る必要があったことでした。この問題に対する彼の直感的かつ創意に富むアプローチは、白飛びしてしまう空を容認して、フレームと視覚的な水平線の間の緊張感の中で対象の形を描き出すというものでした。その結果として、彼の風景写真は、緻密にレンガの壁のように無駄を省いて構成されたものだと評価できるものでありました。

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