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  • 執筆者の写真Nob K.

時代を反映した情報源としての写真

更新日:2018年3月12日


WILLIAM ENGRAND (British, died 1896) “Niagara Suspension Bridge” 1859 Albumen print

今日の”LOOKING AT PHOTOGRAPHS”からの紹介は、WILLIAM ENGRANDによる風景写真です。

1851年、前回ご紹介したカロタイプが劇的な進歩を遂げましす。Fredrick Scott Archer がガラスにネガを焼き付けることに成功して、カロタイプのような複製を可能とするとともに、ダゲレオタイプのシャープさを両立しました。これにより写真はより詳細な情報を大量に複製するして伝えることが出来るようになりました。そして写真は出版の世界に足を踏み入れたのです。そして写真は以前は一部の人しか伝えることが出来なかった歴史的な場所や偉大な作品を複製する媒体として大きな役割を果たすことになります。そして人々にとって世界はより小さく身近なものになりました。

このような時代の代表的な写真家の一人がWILLIAM ENGRANDです。彼の作品は芸術性の故ではなく新しく刺激的な情報の故に評価され、大量に販売されました。今日のこの写真も19世紀半ばの写真において主要な興味の対象であったもの全てを含んでいます。それは、科学的な驚き、グループポートレート、近代科学の勝利、線路と鉄道、馬車といったその時代の関心そのものでした。


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