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  • 執筆者の写真Nob K.

戦争写真の回顧的な側面

GEORGE N. BARNARD (American, 1819-1902) “Scene of General McPherson's Death."1864 or 1865 From Photographic Views of Sherman's Campaign. 1866 Albumen print

今日の”LOOKING AT PHOYOGRAPHS”からの紹介は、GEORGE N. BARNARDによるアメリカ南北戦争の跡地を撮影した写真です。

アメリカ南北戦争の写真では戦闘シーンそのものを撮影することは技術的な理由からできませんでした。当時の湿板写真にはポータブルの暗室で薬剤でコーティングされたガラスプレートが必要で、現像もガラスプレートの薬剤が乾く前に行う必要がありました。この様な条件的な制約もあったので、当時の写真はある意味でコンセプチュアルアートでもありました。つまり、写真の内容は撮影以前に決定するというプロセスだったのです。南北戦争の写真のほとんどは、過去に怒った事実の証跡として読み解かれることになります。泥だらけの車輪のある弾薬庫、戦場の死、空っぽの風景、全ての言及は過去に実際に怒った事に対するものでした。

BARNARDは、南北戦争の時にミシシッピー州の軍の公式な写真家でした。彼の仕事のほとんどは、おそらく、地図と書類とその他必要なものを複製するようなルーティーン作業だったでしょう。しかし、

彼は戦争をより広い視点で撮影する機会に恵まれます。1864年の初めに、彼はShermanの軍に同行して前線の後ろでのキャンペーンに加わりました。彼の写真の一部は、戦後に撮影されました。それは、死の恐怖を持つことがない写真家によって、注意深くそして意図を持って構成された写真でした。その写真の雰囲気は、回顧的で瞑想的でもありました。

今日の写真はMcPherson将軍が戦死した場所を撮影したものです。彼はこのオークの木の端でなくなりました。写真には彼の馬の骨も写されています。彼は狙撃されて馬から地面に落ちたのです。McPherson将軍にとって、ここはまさに事件の現場でした。そしてこの写真を見た人はそれが真実であると直感的に感じることが出来るのではないでしょうか。

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