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  • 執筆者の写真Nob K.

おとぎ話のような風景写真

HENRY HAMILTON BENNETT (American, 1843-1908) “Sugar Bowl with Rowboat, Wisconsin Dells.” c. 1889, Modern print by Rolf Petersen from original negative lent by the H. H. Bennett Studios 今日の”LOOKING AT PHOTOGRAPHS”からの紹介は、HENRY HAMILTON BENNETTのWisconsin Dells.の風景写真です。 HENRY HAMILTON BENNETTは、19世紀の多くの写真家と同様にStereographic views(視差を利用した3D写真)に取り組みました。当時の部屋には3D写真を見るためのSteroscopeが調度品のように置かれていたと言われるほど、このタイプの写真は大量に作られました。それは今日のTVのような娯楽的な役割を果たしていたものでした。非常にスキルのある写真家が撮影したものについては、実際に奥行きを感じさせる素晴らしいできでした。それらは大胆な構図でありきたりな構成ではない作品でもあり、BENNETTの作品もそのような典型的な作品の1つでした。

今日紹介する写真も反射を利用して複雑で興味深い構図でとても立体的です。肉眼では被写体か反射したものにしか焦点がなかなか合いませんが、たくみな撮影によって両方にきちんとピントがくるようになっています。また、被写体とその反射は同じぐらいの面積を占めています。これによって、岩やボートも宙に浮いているように見えます。

現代的な風景写真の先駆者である(以前取り上げた)O'SULLIVANやJACKSONと並らべられるBENNETTは、Wisconsin Dells.の近くの街を拠点に活動していました。1865年から1908年に彼が作った作品は、様々な種類・改善にもかかわらず、その本質においては同様さを保っています。それはどれもおとぎ話のような風景で、彼の写真の中の人物はどれもと小さく写っていますが、風景を邪魔するようなものではありませんでした。彼の作品は、大自然の詩的な活用を発見したアメリカ人の肖像でもあったのではないでしょうか。 #写真 #表現 #アート #歴史

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