DAVID OCTAVIUS HILL (British, 1802-1870), ROBERT ADAMSON(British, 1821-1848) “D. O. Hill and W. B. Johnstone” 1845 Calotype
今日の”LOOKING AT PHOTOGRAPHS”からの紹介は、D.O.HILLと助手のROBERT ADAMSONによる肖像写真です。
HILLはもともとスコットランドの画家で、スコットランドの自由協会設立に際して壁画の作成を依頼されました。その際に470人の聖職者のスケッチの代わりにカロタイプと呼ばれる写真黎明期の手法で助手のHILLとともに撮影を行いました。写真の誕生から23年後、1866年に協会の壁画は完成しました。HILLは写真の黎明期に肖像写真においてその才能を発揮しました。
この時用いられたカロタイプはネガを作成してそこからプリントするという2ステップの手法で若干シャープさにはかけるものの写真を複製可能なメディアにしたという点において画期的でもありました。
この写真の左に写っているハンサムな男性がHILLです。HILLとADAMSONによる多くの写真に彼写っていましたが、助手のADAMSONはほとんど写ることがなかったそうです。
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