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執筆者の写真Nob K.

説得の手段としての写真

更新日:2018年3月21日


WILLIAM HENRY JACKSON (American, 1843-1942) “Crater of the Deluge. Red Mountain Basin” 1871 Albumen print

今日の”LOOKING AT PHOTOGRAPHS”からの紹介は、WILIAM HENRY JACKSONによる風景写真です。

JACKSONは、ずっと絵を描いていました。晩年、彼が言うには、10歳の時に彼の母からプレゼントされたJ. G. Chapman's "American Drawing Book"は彼の人生にとってとても重要なものの1つで、彼はその本から立体的な絵の描き方を学んだそうです。彼は15歳の時にパートで写真のレタッチを行い、徐々に湿板写真のプロセスを学びました。短期間、軍に従事した後、アメリカを西へ東へ旅をして様々な仕事をした後、最終的に写真家に落ち着きました。彼は、新しい鉄道やインディアンのポートレートを通常の商業写真の傍らで撮影しました。

1870年に、Fredinand Hayden博士の招きでアメリカの地理調査隊の一員となり撮影を行うようになりました。Hayden博士は、彼の写真が議会を説得するのに十分な手段になると確信を持っていて、実際にJACKSONの写真とともに報告される話は議会でも大きな説得力を持ち、Haydenの調査隊には毎年予算が付きました。JACKSONはYellowstoneを撮影した最初の写真家であり、彼の写真の力で、この地区はアメリカで最初の国立公園になりました。JACKSONの写真の被写体はそれ以前のものとは異なりましたが、十分なクオリティーと力を持っていました。彼はロッキーの自然を愛し、その地を明確にそしてシンプルに描き出したのです。

議会の人達は、今日のこのYellowstoneの写真を見て、湧き出る泉や岩の間から噴出する水の話を聞いて、自然の不思議さと未知なる世界の偉大さを説得されていたのでしょう。

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