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執筆者の写真Nob K.

世界を変えたかった写真家


JACOB A. RIIS (American, born Denmark 1849-1914)

“Police Station Lodger, A Plank For a Bed” c.1890, Modern print by Rolf Peterson from the original negative lent by the Museum of the City of New York

今日の”LOOKING AT PHOTOGRAPHS”からの紹介は、JACOB A. RIIS の撮影したある浮浪者の写真です。

RIIS は、新聞のリポーターであり、性格的には社会改革者でした。彼にとって写真は、彼のリポーターとしてのそして社会改革者としての仕事を成し遂げるための有用な道具でした。彼は写真のアート的な側面には興味はなく、一方でその時代の写真家も彼をアーティストとして興味を持っていませんでした。その状況は彼にとって好都合でアートとしての写真の方法にとらわれることなく、彼の目的を達成するために自由に車左心を撮ることが出来ました。かといって彼に写真家としての才能がなかったかと言えば、そうではありません。

彼はアートとしての写真の本質的な課題を直感的に理解しており、実際彼の写真はとても印象的なものでした。

この写真の右側に見える手はフラッシュをたく彼のアシスタントの手です。これはおそらく偶然入ったものではありますが、その手の影の不気味さや、女性の隣の真っ黒に写った板も興味深いモニュメントに見えることでこの写真をより印象深いものにしているように思います。

彼はこうした偶然を捉える才能に恵まれていたとも言えますし、別の言い方をすれば、彼は写真家としてこうした偶然を見逃すことが出来なかったのです。それこそが彼の写真家としての才能だったとエイルのではないでしょうか。

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